そろばん学習

2022/09/08

そろばんの学習曲線【先生のひとりごと】

シリーズ【そろばんの先生のひとりごと】
そろばんの先生から、保護者へ
学習のヒントだけではなく、子育てのヒントを発信

学習曲線とは?

学習曲線とは、横軸が時間、縦軸に成果を表わすグラフです。 そろばんに限らず、学習やスポーツなどの上達は時間(練習量)に比例しますが、 それは常に右肩上がりで上達していくわけではありません。 スタート時はあらゆることを吸収し、目覚ましい上達ぶりを発揮しますが、 一定のレベルになると必ず停滞期がやってきます。

そろばんの停滞期 その段階とそのとき大切なこと

そろばん学習においてこの停滞期を大きく分けると 3段階でやってくることが多いようです。 停滞期に入ると上達が遅くなるばかりか、 今まで出来ていたことも怪しくなり、 一歩後退してしまうようなこともありますが、それも必然です。 1回目の停滞期は、年齢によって差があります。 幼児の場合はかけ算九九の習得とわり算が始まる9級と8級。 小学生であれば6級あたりがこれにあたります。 これまでのような目覚ましい進歩が感じられず、 本人もそろばんが嫌になってしまう時があります。 初めての挫折や焦燥感を味わっているのですから、 親が「どうして合格できないの」などと焦らせず、寄り添い励ますことが大切です。

大きな成長のカギは、『3回目の停滞期』

2回目の停滞期は3級前後でしょう。 理解だけでは合格が出来ない領域に入ります。 電卓が無い時代は大人もこぞって珠算3級を目指しましたが、 大人でさえ簡単に合格できないレベルです。 そんな高いレベルに挑戦している「あなたはスゴイ」。 努力している子どもの自尊心がくすぐられるような励まし方が効果的です。 子どもも成長しているからこそ一番挫折感を持ってしまいやすいのもこのあたりです。 そして、3回目の停滞期になると自分なりに解決策を考え取り組めるようになります。 これを超えれば「玄人レベル」。 極めることを知る達人へと成長できます。 ここまでくると、そろばん以外の事でも同じように粘り強く取り組めるようになります。 お子さんによって学習曲線はそれぞれですが、 3回の停滞期を超えさせることを目標にして頂きたいと思います。

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