新旧計算アイテムとしてネット上 でもなにかと比較されがちな「そろばん」と「電卓」、「そろばん電卓」なんていう伝説のアイテムも!? それぞれのメリットとデメリットをまとめました。

そろばんのメリット・デメリット

◎歴史
そろばんは世界的に使われていた計算機で、4000年以上も前のメソポタミア文明にもあったといわれています。日本には戦国時代に伝来したらしく、前田利家が最古のそろばんを考案したとか。江戸時代になって商人が増えるとともに急速に普及しはじめ、日常生活にかかせない計算機として愛用されてきました。
◎メリット
・電池もソーラーも要らない
・慣れると、早く正確に計算できる
・指先を使うので、右脳トレーニングにもなる
・暗算もできるようになる
・暗算ができれば、計算機が要らなくなる

◎デメリット
・大きくて持ち運びが不便
・使い方が分からないと使えない
・慣れるまで時間がかかる
・木製なのでやや重い

電卓のメリット・デメリット

◎歴史
コンピュータ時代とともに電動の計算機も開発されましたが、あまりに大きくて実用化できませんでした。それをコンパクトで低価格な「電卓」、つまり卓上でも使える計算機にしたのはCASIO(カシオ)でした。1972年に販売開始された「カシオミニ」が爆発的なヒット商品となり、電卓が一気に家庭にも普及し始めたのです。

◎メリット
・関数を使って複雑な計算ができる
・小さくて持ち運びに便利
・誰でもすぐ使える
・計算間違いがない
・メモリー機能がついている
・軽量である
・ソーラーなら電池が要らない

◎デメリット
・電池が必要なものもまだ多い
・脳のトレーニングにはならない

伝説のアイテム、そろばん電卓とは?

◎実在したシャープ製品
右にそろばん、左に電卓がついている「そろばん電卓」。そんな商品が本当に作られたことがあります。実物は、アメリカの「コンピュータ歴史博物館」に【Soroban, with Sharp EL-429 Electronic Calculator】という名で展示されています。

■実物がご覧になりたい方は、こちらのページへ↓

この製品は、シャープの「Soro-cal(ソロカル)」という製品で、 1970〜80年代に実際に市販されたものです。当時は電卓が出始めた頃で、そろばんを使う人でもかけ算は電卓を使うなど、使い分けをし始めていました。しかし、電卓をまだ信用できずにそろばんで検算する人がおり、そうした需要に応えて、製品化されたのではないかといわれています。
面白いのは、形の変化です。最初はそろばんの木枠に電卓がはめ込まれた「電卓つきそろばん」の体裁でしたが、次第に電卓のプラスチック枠にそろばんがはめ込まれた「そろばんつき電卓」になっていくのです。時代とともに人々の考え方が変化していったのがよく分かります。

まとめ

使いこなすというレベルになるには、そろばんも電卓も慣れや練習が必要です。正確な計算や複雑な計算が誰でもできるという点では電卓に軍配が上がりますが、脳を鍛えるという点ではそろばんが優れています。また、暗算を身につけると計算機がそもそもいらなくなりますから、そろばんが一歩リードするかもしれません。測りきれない魅力が、そろばんにはあるといえるでしょう。

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