子どもにスマホを持たせるのは何歳からが適切なのか、悩んでいる親御さんも多いかと思います。そこで、子どもに携帯を持たせる際の注意や、子どもを守るための設定機能などを紹介します。
子どもを取り巻くスマホ環境
◎「デジタルネイティブ」世代
今の子どもたちは小さな頃からスマホやタブレット、パソコンが身近にある環境で育っているので、「デジタルネイティブ」世代と呼ばれています。いつでも手を伸ばせば、届くところにさまざまなデバイスがあり、操作もとても簡単です。特に、子どもは順応力にすぐれているので、道具さえあれば、あっという間に使い方を覚えてしまいます。
◎子どもにとって魅力的なサービスがいっぱい
大人でもハマってしまうようなゲームなど、面白いサービスが世の中にはたくさんあります。大人なら節度を持って遊ぶことができるかもしれませんが、精神的に未熟な子どもが自分で管理するのは極めて困難です。熱中するあまり日常生活に支障をきたしたり、視力が低下したり、高価なものを欲しがるようになったりと困った状況が起こります。
トラブルやネット犯罪が心配
◎リスク管理が大事
スマホの利点は、ネットワークに接続できることと、さまざまなアプリが利用できて便利な点です。しかし、ネット上にはさまざまな危険性が潜んでいることを忘れてはなりません。出会い系サイトや詐欺、児童ポルノ法に抵触するサイトなど、危険なサイトが世の中には氾濫しています。目に見えないだけに気がつかず、うっかり危険なことに足を踏み入れていた…ということも少なくありません。子どもは、スマホの操作はできても、こうしたネットに関するリテラシーがないため、ネット犯罪に巻き込まれて被害を受ける例がいくつも報告されています。
◎子どもにスマホを持たせる際の注意
ネットの危険性から子どもを守るには、子どもが容易にネットにアクセスできないようにしておくことです。たとえば、有害サイトが見られないようにするフィルタリングなどで、子どもが危険にさらされないような工夫をしておくことが大切です。
◎いつから持たせてもよい?
小学一年生でも遠くの学校に通っているなど、持たせる必要がある場合もあります。高学年になれば、友達との付き合いで持ちたがることもあるでしょう。いつどんな携帯・スマホを持たせるのかは、それぞれの家庭の判断になります。子どもがある程度自分でリスク管理をできるようになるか、もしくは子どもを守る機能がついたものを選べば、早い年齢でスマホを持たせることは可能です。一般には小学校高学年でスマホを持ち始める子がクラスに数人出てくるようです。
携帯・スマホの子ども見守り機能とは?
◎キッズケータイ
塾や習い事があるから電話を持たせたいけれど、スマホは心配。そんな親御さんのために作られた携帯電話です。携帯キャリア各社から、子ども専用の機種が販売されています。カメラ機能などはなく、最低限の機能しかありませんが、GPSや通話機能などは使えます。月々の使用量もほとんどかからず、防犯ブザーがついているなど、小学校低学年でも安心して持たせられるようになっています。
◎ガラケー
キッズ携帯はデザインが子どもっぽすぎるけれど、スマホは持たせたくないという場合によく利用されています。ネットワークそのものに接続できないようにできます。通話やメールは家族間なら無料できます。最低限連絡が取れればいい、ということであればガラケーでも十分です。
◎ジュニアスマホ
こちらは子ども専用スマホです。カメラ機能その他、大人のスマホと同じ機能を持ちつつも、子ども向けにフィルタリングや通話・メール、ダウンロード制限など、利用制限をかけることができます。「LINE」にも対応していますが、ID検索禁止など、子どもにも安心して使わせることができるよう、各社で利用制限をつけているのが特徴です。お小遣い帳や学習アプリなどが搭載されているのも特徴です。
まとめ
スマホはとても便利なものですが、ネットワーク上の危険性があります。また、ゲームなどアプリが豊富なので、つい熱中しすぎて勉強や学校生活が疎かになる危険性もあります。子どもに持たせる場合は、子どもが自分である程度自己管理できる年齢になってから、子どもを守るための機能がついているスマホを与えるようにしたほうが安心です。