教育・子育て

2022/09/05

小学生から中学生になると何が変わる?

現在小学生高学年のお子さんをお持ちのお母さん・お父さんへ。中学に上がると子どもの生活がガラッと変わります。そのときになって慌てないためにも、子どもの何がどう変わってくるのか事前に知っておきましょう。

早い子では小学校の高学年から思春期がはじまります。思春期とは、性ホルモンが分泌される時期に起こる心身の変化で、声変わりをしたり、ニキビができたり、男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしくなっていく時期です。身長もぐんと伸びて、考え方も大人びてきます。思春期は子どもから大人への第一歩なのです。

とはいえ、この時期はまだ子どもっぽさも残っており反抗期でもあるため、親としては難しい年頃だと感じることが多くなるでしょう。友達の影響を受けて言葉遣いが荒くなったり、言うことを聞かなかったり、親としゃべらない子どもも少なくありません。急に言動が変わると親としては不安になりますが、多くは一時的なものなので心配ありません。親が心配してあれこれ干渉して口うるさくなると子どもは嫌がりますし、かといって全く関わらないでいると精神的に不安定になります。子どもは親と距離を置きたがりますが、親にはかまってほしいという気持ちを失っているわけではありません。うまく距離感を保ち「見守る」という姿勢でいることが大切です。

自立心が芽生え、行動範囲が広がる

小学校までは比較的のんびりしていて親任せだった子も、中学生になるとぐんと大人になり、自分で何でもしたがるようになります。家族ではなく友達と一緒に過ごすことを好み、休みの日には友達同士で自転車に乗って遠くまで一日中遊びに出かけることも。親としては心配になりますが、子どもを信頼して見守るようにしましょう。

また、自分のことはなんでも自分でやりたがるので、できるだけ自主性に任せるようにします。あれをやりたい、これをやりたいという意欲も活発になるので、なんでもやらせてあげましょう。その中から将来の夢や方向性を見つけるケースもあります。

小学校では月に2回程度だったクラブ活動も、中学校では部活として毎日行うようになるのも大きな変化です。チームプレーや仲間で一つの目標に向かって努力していくことの大切さを学びます。いわゆる社会性が涵養されていくのも中学校時代の特徴といえます。

勉強に真剣に取り組むことが必要になる

中学校に入ると、いわゆる「中1ギャップ」といわれる現象があります。これは、心身の変化が起きて精神的に不安定な状態になることと、中学校になった途端に勉強が本格化して難しくなり、ついていけなくなることが原因といわれれています。

中学校になると「教科」という概念がよりはっきりしてきます。教科ごとに先生が違い、テストの点数や順位も出るようになるので、得意不得意を意識するようになります。高校受験を見据えた勉強をすることが必要になるため嫌でも真面目に勉強しなければならず、入学と同時に塾に入る子も多くなります。

特に、中学生の場合、部活動と勉強との両立が一つの大きな課題になります。塾を上手に使いながら、無理なく両立できるよう親子で話し合っておくとよいでしょう。

まとめ

中学生になると、心身が大人になるだけでなく、勉強や友達づきあいなどにも自立が求められていきます。親としては子どもの自立心を大事にしながら、目を離さないように見守っていきましょう。

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