教育・子育て

2022/09/08

教育の第一歩、絵本の「読み聞かせ」の効果とは

まだ字の読み書きができない乳幼児への教育の第一歩、「読み聞かせ」。お母さんやお父さんが本を読んであげることで、子どもの情緒によい影響を与えるといわれています。自宅で読み聞かせをしてみたい親御さんのために、期待できる効果や読み聞かせを行なう際のポイントをまとめました。

◎子供、乳幼児に大人が絵本を読んであげること

絵本の読み聞かせとは、大人が子どもに絵本を読んであげることです。まだ文字が読めない子どもでも耳と目で楽しむことができます。

◎寄り添って一緒に楽しむひととき

図書館や書店の読み聞かせでは、向こうとこちらに相対して座って読むこともありますが、家で読む場合は、膝の上に抱っこしたり、ベッドで隣に寝て読んであげるのが一般的です。テレビやスマホ、ゲームなどが氾濫している現代で、絵本を親子で静かに楽しめる貴重なひとときです。

こんな効果が期待できます

◎心の発達を促す

絵本を読み聞かせるときは、親子で近くに寄り添って読みます。子どもは親の温もりを肌でたっぷり感じることができるので、気持ちが安心し、心が安定した子どもになります。

◎脳の発達を促す

読み聞かせをすると、子どもは目と耳で情景を感じ取り、さまざまなことをイメージします。テレビやゲームのように情報が一方的に与えられるのではなく、自分の想像力を使って考えるので、イメージ力が鍛えられます。

◎親子のコミュニケーションが密になる

絵本を読んでいるときは、親子で同じ世界を共有しています。絵本をきっかけにあれこれ話が弾み、親子の会話がぐんと増えるのも読み聞かせの効果の一つです。思わぬ子どもの話を聞けることもあるかもしれません。普段は子どもの相手がなかなかできないお父さんが読んであげれば、きっとよいコミュニケーションの場になるでしょう。

◎大人も絵本の世界に浸れる

絵本の読み聞かせというと子どものためと思いがちですが、実際にやってみると、大人がはまってしまうことが少なくありません。子どもの頃に好きだった絵本を改めて読むことで、子ども時代の気持ちを思い出し、思わず自分が夢中になって読んでしまったという声を聞きます。子どもに読んであげようと力まずに、親も楽しんで読みましょう。親子で楽しいひとときが過ごせるはずです。

上手な読み聞かせのコツ

◎子どもが好きな絵本を選ぶ

大人に受ける絵本と子どもが喜ぶ絵本は、違うことがよくあります。シンプルでもカラフルな絵本など、子どもが好んで読みたがる絵本がありますから、子どもの反応を見ながら、子どもが好きな絵本を読んであげましょう。近くに図書館があれば、子どもに人気がある絵本がランキングになっていたり、司書が月齢に合わせて子どもが好む絵本を教えてくれます。

◎子どものペースに合わせて読む

読み聞かせをするときは、意識してゆっくりめのペースで読みましょう。子どもの反応を見て、話す速度を変えたり、ページをめくるようにします。子どもは気に入った絵やページがあると、いつまでも飽きずに眺めています。そんなときは、話の先を急がずに、そっと見守ってあげてください。子どもが次をねだったら、ページをめくって話を続けるようにします。

◎同じ本を何度も読み聞かせてOK

できるだけいろいろな本を読んであげたいと思うのが親心ですが、子どもはお気に入りの絵本を何度も読みたがります。いつも同じ話を読んであげるのは大変ですが、そこは頑張って子どもが飽きるまで読んであげましょう。お気に入りの絵本の思い出は、大人になってもずっと心の中に残ります。

◎教育しようと思わない

読み聞かせは教育の一環ではありますが、あまり教え込もうとすると子どもは嫌がってしまいます。あくまで、楽しく過ごす親子の時間だということを忘れずに。教えるのではなく、一緒に楽しむつもりで読んであげてください。

まとめ

小さい頃からたくさん絵本を読んでもらった子は、親子のコミュニケーションがよくなり、情緒が安定しやすいといわれています。子どもにとっては親の愛情をたっぷり感じることができる貴重な時間。ぜひ、たくさん読み聞かせてあげてくださいね。

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