世界には日本で習う計算方法からは想像のつかない、一風変わった計算法があります。どんな計算方法があるのかまとめてみました。

インド式

日本でも話題になっているインド式。桁数が多い計算を素早く正確にできるのが、インド式計算の特徴です。
たとえば、足し算の筆算では、日本では1ケタずつ足していきますが、インド式では2ケタいっぺんに計算します。1234+1234の場合、日本ではまず1の位を計算してから10の位を計算しますが、インド式では34+34=68と一気に計算し、次に12+12=24と計算します。かけ算でも2ケタ同士を一度に計算します。12×34の場合、筆算にして、2×4、1×3、1×4、2×3を正しい位に置いて計算します。九九で1ケタのかけ算をマスターしている日本人なら、インド式も簡単に習得できるといわれています。

西洋式

西洋式と日本式計算の最大の違いは、買い物をするときに足し算で計算することです。日本人は、店で買い物をしたときのおつりは引き算で計算するのが一般的ですが、西洋式では足し算で計算するのです。
たとえば日本人は、824円のものを買って1000円出したときのおつりは、1000-824=176円と計算します。しかし、ヨーロッパではこれを足し算で計算します。824+176=1000円になると計算するのです。
この方法を使うと、欲しいおつりをもらうことができます。たとえば、上の計算で176円のおつりになると分かっていて、100円玉だけでおつりが欲しいときは、176+24=200円になるので、1000+24=1024円を出せば、おつりは200円になります。少し複雑に思えるかもしれませんが、慣れると自由自在に欲しいおつりがもらえるので便利です。ただし、日本では一般的な支払い方ではないので、レジで不思議に思われてしまうかもしれません。

東洋式

アジア地域では、古くからアバカス(abacus)という計算器具が使われていました。ごく初期の古いアバカスは、板に溝をつけてその上に石などを並べたものだったといわれています。アバカスは今でも各地で使われている計算機ですが、現代のアバカスは針金に珠を通したものが主流で、日本のそろばんもアバカスの一種になります。

日本におけるそろばんの歴史は非常に古く、日本風土記にすでに記載があるといわれています。日本最古のそろばんとして現存しているのは、戦国武将・前田利家が使用したとされる「陣中そろばん」です。そろばんは計算道具とし武士から商人にまで幅広く使われており、寺子屋で庶民も学ぶことができました。
中国のそろばんは丸い珠で五玉が2個、一玉が5個ありました。一方、日本のそろばんの珠はひし形で、五玉が1個、一玉が4個になっています。この違いは、中国では尺貫法で十六進数が使われていたためで、日本では十進法が使われていたためです。近代になって中国でも、五玉1個、一玉4個の日本式のそろばんが採用されようになりました。江戸時代、日本では「和算」と呼ばれる数学が庶民の間でも流行しましたが、その背景にはそろばんの普及があったのではないでしょうか。

まとめ

普段当たり前のように使っている計算方法も実は一つではなく、世界に目を向けるとさまざまな種類があります。文化・歴史の一部にもなっている、奥深い計算の世界。知れば知るほど興味がわいてきますね。

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やまちゃん

教育ライターのやまちゃんです。
教育関連全般や自己啓発関連の記事を書いています。よろしくお願い致します。

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