そろばん学習

2022/09/05

そろばん教育は本当に無意味?そろばんが社会で活きる価値とは?

昔は「読める」、「書ける」、「そろばんが出来る」ことが大切と言われてきましたが、現代社会では0Aスキルが重視されてきています。では、そろばんはもう本当に時代遅れの無意味なものなのでしょうか?

そろばんは実用性が無いのか?

日常生活で計算が必要な場合は、電卓を使うことが一般的になりました。
また、仕事において計算が必要な場面であっても電卓やパソコンのOAソフトを利用して計算することが非常に多くなりました。

最近では、OAスキルを重視する会社も多く、特に事務職などでは必須となってきています。高校や大学でもOAソフトの使い方を授業で教えることも増えたので、そろばんができなくても生活をする上では特に大きな問題はなくなりました。

しかし、それだけで本当にそろばんは不必要だと言えるのでしょうか?
たしかに計算は機械が行う事が多くなりました。
ただ、機械が無い場合に暗算で計算をする場面も状況によってはありえます。例えば、商談などの場合では、先方が急に見積りに関する質問をされるケースもあり、目安の実数などを即座に返答できることで、相手が受け取る印象が大きく変わってきます。
そして、数字として即座に具体的な提案ができることは相手の印象にも残ります。

そろばんには、見取り暗算といった計算機や珠算、筆算に頼らず、頭の中で計算する科目もありますので、そろばんの見取り暗算ができるようになると、電卓や、実際にそろばんといった道具がない場合でも、頭の中にそろばんがある状態で計算をすることが出来るので実社会上で実用性がないとは言えないでしょう。

子どもの教育でもそろばんは必要ないのか?

現在、小学校3,4年生の算数の授業でそろばん教育が行われていますが、こういった授業も本当に必要ないものなのでしょうか?
そろばんを使って計算をする場合、実際にそろばんの珠を置くことで、計算を解くプロセスが分かるため、算数が苦手な子どもにとって、実際に目で見て直感的・感覚的に理解しやすいので、計算に対する苦手意識が無くなることがあるようです。

そろばんは、子どもの発想力を高めると言われており、特に幼児期の右脳発達の教育に効果があると言われています。
普通の算数などの計算の勉強を行う場合は、左脳が中心に働きますが、そろばんを使うことで右脳も働くようになります。つまり、そろばんを学ぶと、計算をする際に理論的に活躍する左脳だけではなく、直感的・感覚的な右脳まで鍛えられるといった効果があるのです。

右脳を鍛えることで、左脳だけを使っている時以上に記憶力などがアップします。暗算をする際に、頭にイメージして計算を行うので、物事をイメージしたりすることを自然に鍛えられていることになります。
そろばんを使って計算する、学ぶことで自然と右脳をフル回転させています。右脳を積極的に効率良く利用する手段としての役割があるので子供の教育にとってはとても大切と言えるでしょう。

そろばん的発想と実社会での関係性とは

そろばんの暗算をする時は、頭の中でそろばんをイメージしながら計算をしています。つまり、普段からそろばんを使うことで、頭の中でイメージをするトレーニングを自然と行っていると言えるでしょう。

こういった発想、イメージは、右脳を使って行われます。通常の場合、語学や記憶は左脳で行われますが、右脳を利用することで更に膨大な量の記憶が出来るようになるといわれています。右脳は発想、ひらめきや感性の脳といわれているので、自然にトレーニングされていることによって、発想力が高くなり、右脳を使用することでいいアイデアが浮かぶようになったり、試験資格のための暗記などの時に役立つことがあります。

また、そろばんで見取り算など、多くの桁数の数字を短時間で正確に見て、そろばんで置くといった動作は、PCの入力作業を正確に打ち込むといったことに共通する所があります。そして、頭の中でそろばんをイメージする暗算トレーニングは、仕事の段取り力や創造力の向上にも繋がります。そのため、小さい頃に受けたそろばん教育は社会人になった後でも十分に活かされるでしょう。

そろばん教育は本当に無意味?そろばんが社会で活きる価値とは? のまとめ

そろばんを使って計算をすることは少なくなってきました。
しかし、そろばんを学ぶことで、暗算が出来るようになるだけではなく、右脳の働きが活性化され、集中力や記憶力などが向上するといった相乗効果も得られます。

そろばん教育は無意味?と言われる事もあるようですが、右脳教育や、大人になっても役に立つスキルが身につく事を考えると、そろばん教育は非常に価値のあるものなのではないでしょうか?

TOPページに戻る ≫