国が違えば教育方法も変わります。中には、日本人の私たちがビックリするような教育も。
世界各国のさまざまな子供のしつけ方法についてまとめました。
赤ちゃん時代から個室
アメリカでは子ども部屋と夫婦の部屋は別室が基本。赤ちゃんのうちから一室与えて、夜も別々に寝るのが一般的です。子ども部屋の様子が分かるようにトランシーバーやモニターを設置して、赤ちゃんが泣いたら部屋に行くようになっています。
子どもをよく褒める
アメリカでは自分の子どものことをよく褒めます。特によく耳にするのが「I’m proud of you」という言葉。文字通り訳せば「自慢に思う」という意味ですが、それほど重いものではなく「すごいね」「やったね」という程度の気軽な声がけとしてよく使っています。
「タイムアウト」で反省させる
子どもを叱るときには「タイムアウト」という方法がよく取られます。自分の部屋などで一人で反省する時間を与えるやり方です。子どもを叱る場面では、子どもも大人も興奮しがちです。そこで、冷静に状況判断できる時間を設けます。親も冷静になることができるので、子どもを叱りすぎずに済みます。
イギリスの子どものしつけ方
マナーにはとても厳しい
礼儀を重んじるイギリスでは、子どもへのしつけはとても大事なこと。小さいうちから挨拶・目上の人への振る舞い・お礼やお詫びの仕方など、基本的なマナーをしっかり叩き込まれます。
体罰は法律で禁止されている
イギリスでは1986年に、公立学校での体罰禁止が法制化されました。マナーに厳しいイギリスではヨーロッパ各国の中でも比較的体罰に寛容であったため、これは変革だといえるでしょう。
学校でも叱り方に統一基準がある
イギリスの学校では、まず叱るべき行為について学校ごとにガイドラインを作成しています。先生ごとに叱る内容が違うということはなく、学校全体として「いけないこと」を決めているのです。また、叱り方にも特徴があります。授業で騒いだり、先生に対する態度が悪いなど、叱られるべき状況があると、軽い注意(Reminder)がなされます。それでも改善されないときは、警告(Warning)がなされ、何回Warningされたかによってグリーン・アンバー・レッドという3種類のカードが順に渡されるのです。サッカーのレッドカードに似たシステムになっているのは、サッカー発祥の国だからでしょうか。
フィンランドの子どものしつけ方
一日の終わりに家族でたっぷり話す
育児家庭と子どもに優しいフィンランド。共働き家庭が多い国ですが、親子の会話時間は何と一日平均3時間もあります。ワークライフバランスの意識が高いフィンランドでは、残業することなく定刻に家に帰れますし、子どもも塾に行く習慣がありません。ですから、夕方以降に家族の時間をきちんと作ることができるのです。一日の終わりに美味しい食事を囲みながら、その日あったことをお互いに話してコミュニケーションを深めます。これが何よりのしつけになっているといえるかもしれません。
親も子も大声を出さない
フィンランドでは、子どもは騒がしいものということを前提に、騒がないことや大声を出さないいことに対するしつけが厳しくなされます。日本では子どもに対して「大きな声で挨拶しましょう」というのが普通ですが、フィンランドでは歓迎されません。もちろん親の方も、我が子であっても人前で大声で叱りつけることは厳禁です。親も子も他人への思いやりを教育されているといえるでしょう。
まとめ
ところ変われば文化も変わり、教育方法もかなり異なります。子どもを愛する親の気持ち、先生の気持ちは万国共通ですが、しつけの方法はさまざま。面白いものですね。