シリーズ【そろばんの先生のひとりごと】
そろばんの先生から、保護者へ
学習のヒントだけではなく、子育てのヒントを発信

子どもの成長を促す“フロー体験”

スポーツの世界でよく聞くようになった言葉に
「ゾーン」や「フロー体験」というのがあります。
自我を忘れて物事に没頭し集中する現象で、無我の境地とか、
最近の流行では全集中というところでしょうか。
モンテッソーリ教育でも、「集中現象」と呼ばれる、
子どもが何かに取りつかれたように
時間を忘れて集中しやり遂げた後には、
とても満足した表情を見せ、
精神的な成長を現すことがあります。

フロー体験を引き出すそろばん学習

この深い集中現象は子どもの「知性の扉」
を開けることにもなります。
このフロー体験を引き出すためには、
明確なフィードバックや適切な難易度など、
いくつかの要素があります。
それは、そろばんの学習にピッタリと当てはまっていて
教室でもその様子を目の当たりにすることがしばしばあります。

フロー体験による子どもの変化

フロー体験で、人は自分の能力を最大限に発揮させることができ、
心理的な幸福感を感じることが出来ます。
そのプロセスを通じて、
より複雑なものへ取り組もうとする力が向上し、
成長意欲や創造的な力を発揮することに繋がります。
落ち着きがなかったり、
イライラした様子を見せていた子どもも
明らかに違ってくるのです。
「うちの子、ゲームをしている時は集中しているわ」
という声をよく聞きますが、
ゲームなどは受動的な刺激によって集中をしているので、
フロー体験とは異なりますのでご注意を。

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