教育・子育て

2022/09/06

近年、海外での評価が高まっている「日本式教育」とは?

世界各国にはさまざまな教育方法がありますが、日本にも日本の教育というものがあります。
近頃、海外で評価されているという日本式教育について、どんな点が注目を集めているのか、何が優れているのかまとめてみます。

 

文部科学省では2016年度から、教育システムがまだできていない新興国に日本式教育を輸出していく方針を取っています。
国際協力機構(JICA)や国内の教育機関が連携して官民共同の専門チームを作り、海外へ日本式教育制度を広めていく考えです。

これを受けて、エジプト政府が自国の小学校に日本式教育を取り入れると発表しました。
不安定な情勢が続く中、規律を大事にする日本の教育を真似しようという試みだそうで、学級会など日本独自のカリキュラムに注目が集まっているようです。

日本式教育としてあげられるのは、次のような学校活動です。

・学級会
・運動会
・部活動
・防災訓練
・制服
・給食
注目を集めているのは、識字率ほぼ100%を達成している初等・中等教育のカリキュラムと、協調性を育む内容の授業や課外活動です。
新興国では、識字率がいまだ低く教育システムが確立していません。
義務教育として誰でも一定の学力を身につける機会があり、協調性や連帯感なども養える日本式教育に熱い視線が注がれているのです。

日本式教育の特徴とは

日本式教育といわれても、それが当たり前になっている私たちにはピントこないかもしれません。
海外からなぜ注目を集めているのか、その理由を改めて上げてみると日本式教育のオリジナリティがよくわかります。

学級会…個人が自分の意見をいうだけでなく、みなで話し合ってよりよい結論を出す

運動会…整列してみなで一緒に運動を楽しむ、組み体操など一致団結して成し遂げる競技がある

部活動…強制参加だが、スポーツの機会をあらゆる生徒に与えることにつながっている

防災訓練…みなで一斉に安全対策をとり、整列して避難するなど集団行動を身につけさせる

制服…みなが同じ服を着ることで連帯感を生み、親の収入などの経済格差も感じにくい

給食…食事も学校で安価に提供され、給食当番などを生徒が分担することで責任感が養われる

新興国では貧富の差が教育格差を生んでおり、誰もが教育を受けられるわけではありません。集団行動や協調性を学校の現場で教えるカリキュラムにもなっていません。
国際テストにおける学力の高さや、日本人の規律正しさなどを育んでいるのは学校教育現場にあるとして、各国が注目しているというわけです。

日本式教育にはもう一つある

日本式教育として新興国から注目されているものが、他にもあります。それは日本の「読み・書き・そろばん」教育です。

日本の教育で昔から重視されてきたのは「読み・書き・そろばん」、つまり国語と算数の基礎学力でした。
言語能力と計算能力を高めるのが伝統的な日本式教育で、パソコンが普及した現代の小学校でも、パソコンの授業と並んで今でもそろばんの授業が行われています。

そろばんは十進法の概念を理解するのに、優れた教材だといわれています。指先を使うことで脳を発達させるトレーニングになりますし、暗算は計算力を鍛えます。
実はそろばんはベトナムや中東地域などで習い事としても人気を集めており、多くの生徒が教室に通っています。
そろばんはそろばん教室で習うこともポイントで、仲間と一緒に切磋琢磨して学ぶ点で、学校と同じように協調性や規律を身につけることができます。そろばん教室は小さな日本教育の場なのです。

まとめ

いま注目を集めている日本式教育の一つ、そろばん。
子どもの基礎学力を鍛え、協調性を育む優れた習い事です。海外からも注目を集める教育を一度体験してみてはいかがでしょうか。

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