子どもの教育方針としてスパルタ式という言葉を聞いたことがあると思います。学校教育の現場だけでなく、家庭でのしつけなどでも使われることがありますが、このスパルタ教育についてメリットとデメリッ トをご紹介しましょう。

スパルタ教育とはどんなもの?

「スパルタ教育」という言葉は最近あまり聞かなくなっているようです。自由に個性を伸ばすということが学校教育の現場で重視されるようになり、スパルタという言葉はひと昔前の言葉になってしまった感があります。
スパルタ教育とは、ひと言で言うと厳しい訓練のような教育のことをいいます。言葉の由来は、古代ギリシャのスパルタという国で、軍隊の兵士を育て上げるために子どものうちから厳しい訓練をしていたという史実によります。このことから、日本でも上の立場の人が下の立場の人を厳しく育てることをスパルタ教育と呼ぶようになりました。最近では、親が子どもをしつけるのに厳しい方法を取ると、スパルタな育て方と呼ばれたりします。

スパルタ教育で得られるのは規律を守る心

■日本の社会風土に適合的
スパルタ教育はそもそも兵士を育てるための教育です。ですから上下関係が厳しく、集団内部では規律正しい行動や言動が求められます。日本の社会は伝統的にヒエラルキー社会で、年長者を敬う精神風土があります。学校では先生の言うことが絶対、会社では上司の言うことが絶対というような風潮が今でも残っています。このような社会性のある日本では、スパルタ教育を受け入れやすいという面があります。

■集団生活に馴染みやすい
スパルタ式教育で育つと、集団生活や集団行動に適応しやすくなります。上の者が言うことに反抗せず我慢して行動できるようになるので、集団の和を重んじる日本の学校や会社には馴染みやすい子どもになります。また、他の人のことを考えて調和的な行動を行えるようになります。

スパルタ教育で失われるのは自主性

■一方的な考えを押し付けられてしまう
スパルタ式では、上に立つ人の考え方が重要で、下の者はそれに従うことを求められます。下の立場の者の意見を聞いて話し合うということは基本的にしません。ですから、間違った考え方を押し付けられることもあれば、従うことを強制されて心が傷つくこともあります。スパルタ教育の場合、暴力をもってしつけるケースも出てきますが、そうなると心の傷はさらに深いものになってしまいます。

■自分で考えず、指示待ちするようになる
スパルタ教育は、上からの指示に従い集団行動できるように教育しますので、どう考えたらいいのか、どう行動したらいいのかは上の者から指示されます。ですから、自分で考えて行動するということがだんだんできなくなっていきます。

■モチベーションが下がる
人は誰でも自分がやりたいことをやりたいように行いたいという欲求を持っています。しかし、特定の行動を強制するスパルタ式は、こうした自然の感情を奪うことにもなりかねません。子どものうちは、大人が社会のルールを教え込む必要はあります。しかし、理屈抜きで「やれ!」と強制するようなスパルタ式教育では、最初は従っていても、だんだんやる気がなくなってきてしまいます。やはり自分から自発的に何かを行うのでなくては継続が難しいでしょう。

まとめ

スパルタ教育は、ひと昔前は当たり前のように思われている時期もありましたが、今は個性の時代です。自分で考え自分で決める自由がありますし、そもそも一人ひとり持っているものが違うのですから、画一的な考え方や行動を求めることには無理があります。強い軍隊を作るためにはかつて必要であった時代もあったのでしょうが、教育は軍隊ではありません。人の個性を尊重し、一人ひとりの考え方を認めるのが本来の教育のあり方といえるのではないでしょうか。

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やまちゃん

教育ライターのやまちゃんです。
教育関連全般や自己啓発関連の記事を書いています。よろしくお願い致します。

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