教育・子育て

2022/09/08

インフルエンザの恐ろしさと予防接種の時期について

夏が終わりホッとするのもつかの間、10月になるとインフルエンザの予防注射が始まります。受験生など、今年はインフルエンザにかかっては困るという人もいるでしょう。流行する季節が来る前に、ここで改めてインフルエンザについて確認をしておきましょう。

毎年、必ずといっていいほど流行するインフルエンザ。ウイルスで起こる風邪の一種ではありますが、症状がつらく、重症化するのでとても怖い病気です。
インフルエンザと一般の風邪との違いは、次のようなことです。

  • 急に38℃以上の高熱が出る(ただし、熱が低いインフルエンザもある)
  • 鼻水やくしゃみ、咳などの症状の前に高熱やだるさなどの全身症状が現れる
  • 関節痛や筋肉痛がある
  • 世界中で大流行(パンデミック)して、多数の死亡者を出すことがある
  • インフルエンザ脳炎など合併症を起こすことがある

 

予防には予防接種が効果的

インフルエンザを予防するには、マスクや手荒い、うがいといったことももちろんですが、予防接種を受けることが推奨されています。予防接種はインフルエンザワクチンを注射して、免疫を体内に作るものです。65歳以上、60歳以上で持病がある人は法で接種の対象となっています。
また、免疫をしっかり作るために上記の高齢者と13歳未満の子どもは2回接種が必要とされています。

ただし、予防接種で完全に予防できるわけではありません。日本で流行しているのはA型とA香港型、B型です。現在はA型2種類、B型2種類に対応できる4価ワクチンですが、インフルエンザウイルスの遺伝子は変異を起こしやすく、新たな型が発生すると効きません。
新型インフルエンザはまだ記憶に新しいですね。

それでも予防接種が推奨されているのは、感染しても発症する可能性が低くなる、インフルエンザにかかっても重症化しない可能性が高いという研究結果が出ているからです。特に、重症化予防という観点から推奨されています。

厚生労働省によれば、65歳以上の健常な高齢者では、ワクチン接種で約45%発症を阻止、約80%死亡を阻止できたというデータがあります。※

※参考:厚生労働省 インフルエンザQ&A
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

では、いつ打つべき?

◎流行する前に接種する
予防接種は、流行する時期に免疫をつけるのが目的です。インフルエンザが流行するのは、例年12月~3月頃。ワクチンが効き始めるのは接種後約2週間してからなので、流行り始めてから慌てて接種しても遅いことに。早めに接種しましょう。

◎ワクチンの効果持続期間
いったん打ったワクチンは3~5カ月間効果が維持します。あまり早く接種しすぎると春先の流行時に免疫が切れてしまう可能性もあります。

◎2回接種の上手な受け方
2回接種は2回打たないとしっかり免疫がつきません。1回目と2回目の間は4週間あけなければならず2回目の2週間後に免疫がつくので、12月に入るころには免疫がつくよう10月の中旬~下旬には1回目を接種しておくとよいでしょう。

まとめ

インフルエンザ対策としてはワクチンの接種が一般的ですが、接種は予測にもとづいて行われざるをえませんし、あくまで重症化予防がメインです。接種したからといって安心せず、疲れをためない、手洗い・うがいを徹底するといった基本を大事にして過ごしましょう。

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