そろばん学習

2022/09/07

反抗期かな?どうしよう・・・【先生のひとりごと】

「うちの子最近 親の言うことにいちいち逆らって困ってるんです」

こんな相談を受けると、私は「良かったですね。おめでとう」と言います。
親に逆らいたい。親の言動が気に入らない。
これは、自立に向けた成長の現れであり成長過程でとても重要なことです。

 

反抗期を経て身につく社会適応能力

 

第一次反抗期は2〜3歳頃に現れ、イヤイヤ期とも言われます。
第二次反抗期は、
小学校高学年から中学生にかけての思春期と呼ばれる時期です。

しかし、近年の傾向としてこの時期の現れ方に変化が起こっています。
少子化が進み反抗期を迎えられない子どもが増えているのだそうです。
いわゆる仲良し親子は、
子どもの考えを尊重し親が全てを認めてしまうこと。
反対に、親の力と監視が強く反抗をねじ伏せられてしまうこと、
などが要因にあるようです。

一見、親に従順な子は手がかからず羨ましく思うかもしれません。
けれど、反抗期が無く成長した子どもの特徴として、
社会に出ると周囲とのコミュニケーションが取れずに孤立してしたり、
依存する方が楽だと悟り自身の思考を停止してしまう可能性もあるのです。

 

親の役割って?

 

そろばん教室に通っている生徒さんのほとんどは、
第二反抗期の時期に当たります。
練習したくない。勉強したくない。
これまで当たり前にやってきたことが突然無意味に思え、
何もかも投げ出したくなってします。

そろばんを練習することにどんな意味があるのか?
勉強をする事で何が身につくのか?
子ども自身も心の葛藤を抱えています。

親が力ずくで言うことをきかせる“強制”と、
「辞めてしまいなさい」と言う“放棄”の中間で
寄り添うことが求められています。
大人がじっと我慢して見守る期間も必要ですね。

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